USB3.0 ポータブルハードディスク修理のご依頼です。
コネクタ部分の部品が破損してしまったようです。
USB3.0のコネクタは、2つ並んだ形状になってますね。 USB2.0のコネクタは、小さく不安定な印象でしたが、2つ並んだことで安定感が増しました。 ただ、あまりにもきつかったのか、差し込み部分から部品が引きちぎられてしまったようです。
部品の取付不良? 強度不足?
USB3.0コネクタの抜き差しは、気を付けて取り扱った方がイイかもしれませんね。
このままでは、どうにもならないのでパッケージを開けて、中のドライブ本体を取り出します。
最近の、パッケージは金型精度が良くなったので、精密ですき間が無く、開けるのに少し苦労します。
開けてみると、ドライブは一般的な物です。
コネクタの破損した、USBインターフェイス部分も切り離してしまいます。
これで、ドライブ単体で動作確認出来れば、
一件落着です。
取り出したドライブを、ドックステーションに入れてチェックします。
弊社で用意している、ドックステーションは、2ドライブ+4ドライブ
NASで使用されている、4台構成のRAID5の解析にも対応できます。
さらに、10ドライブ同時接続可能なステーションも備えています。
なんということでしょう!
パーティション情報が無くなってます。 これでは、フォルダやファイルが読み取れません。
コネクタの破損時に、論理的なトラブルも発生して、パーティション情報を失ってしまったのではないかと思われます。
ドライブの健康診断をしてみると、物理的な異常はありません。
まずは、行方不明になったデータファイルの捜索を開始します。
この作業は、非常に時間が掛かります(500GBで約12時間ほど)が、データ救出を最優先に行います。
復旧作業を急ぐあまりに、大切なデータの救出チャンスを逃してはいけませんので、弊社では、この作業を最優先に行います。
さまざまな、データファイルの救出ができました。
これで、最悪な状況は免れたと思いますので、一安心です。
・・・が、問題が有ります。
論理情報が無くなっていたので、元のフォルダ名や、ファイル名には戻りません。 せっかくフォルダ分類していたファイルが一色単になっています。
削除したファイルも、復活しちゃってます。
ファイル種類判別が出来ず、拡張子が違っているファイルもあります。
これだと、データファイルの救出できても、お客様が元のように使用するのは大変ですね。
元あった、パーティション情報を解析して、パーティションの復元作業を行います。
これを失敗すると、完全にデータファイルを失ってしまうので、緊張します。
消えてしまったパーティションが、復元できました。
フォルダと、ファイルも元通り、完全に復元できました。
元通り使用できるように、新しいハードディスクケースに入れて、お客様にお返して作業完了です。
---費用参考価格(税別)---
・ハードディスク復旧作業料 ¥15,000
・新しいハードディスクケース
(2.5インチ USB3.0対応) ¥2,000