ノートパソコンのリチウムイオンバッテリーの寿命は、意外に短いもので、早いもので2~3年、300~500回の充放電で劣化してきます。
※あるパソコンメーカーでの公表情報からですが、使用環境や個体差によって違いがあります。
バッテリー駆動時間が短く感じられるようになったり、バッテリーが膨らんで来たように感じられる場合など、リチウムイオンバッテリーのトラブルは意外に多いものです。
メーカー独自の、バッテリー情報表示ソフトウェアを搭載したノートパソコンもありますが、Windows標準機能でバッテリーの状態を確認する方法が有ります。
1.コマンドプロンプトを開く
検索窓に「cmd」と入力
「コマンドプロンプト」の項目が表示されたら、「管理者として実行」を選ぶ。
または、[Windowsキー]+[R]→[ファイル名を指定して実行]ダイアログで「cmd」と入力。
2.「powercfg」コマンドを実行する
コマンドプロンプトに、[powercfg /batteryreport]と入力します。
3.コマンド実行完了に表示された、ファイルパスのファイル(HTML)を確認する。
コマンドが正常に実行できると、以下のメッセージが表示されます。
「バッテリ寿命レポートがファイル パス C:\WINDOWS\system32\battery-report.html に保存されました。」
ファイルパスのファイルのファイルを確認します。
パス(C:\WINDOWS ~ \battery-report.html )を、コピーして、ブラウザ(Google Chromeや、Microsoft Edge)の、URL窓にペースとしてもよい。
「battery-report.html」」バッテリーの状態や、利用状況が表示されます。
Installed batteries:バッテリーの基本的な情報を確認します。
・DESIGN CAPACITY:バッテリーが設計段階で持つと想定されている最大容量です。
・FULL CHARGE CAPACITY:実際にバッテリーを満充電した際に、バッテリーが保持している容量です。これは、バッテリーの製造過程や使用状況によって、設計値と異なる場合があります
サイクルカウントが数百回以上になっていたり、FULL CHARGE CAPACITYが、
2割以上減っている場合は、バッテリーの劣化が進んでいます。
DESIGN CAPACITY と FULL CHARGE CAPACITY について、
DESIGN CAPACITY:バッテリーが設計段階で持つと想定されている最大容量です。いわば、このバッテリーが新品の状態で持てるであろう最大容量の理論値です。
FULL CHARGE CAPACITY:実際にバッテリーを満充電した際に、バッテリーが保持している容量です。これは、バッテリーの製造過程や使用状況によって、設計値と異なる場合があります。
・FULL CHARGE CAPACITY が DESIGN CAPACITY より大きい場合
通常、FULL CHARGE CAPACITY は DESIGN CAPACITY を超えることはありません。
しかし、わずかに大きい値を示すことがあります。これは、いくつかの要因が考えられます。
計測誤差:バッテリー容量の計測は、非常に精密な作業ですが、誤差が生じる可能性はあります。数%程度の誤差は、許容範囲内と考えることができます。
バッテリーの初期化:初めてバッテリーを使用する際や、ある程度の期間使用した後、バッテリーの初期化が行われることがあります。この初期化によって、バッテリーの容量が一時的に増加することがあります。
FULL CHARGE CAPACITY が DESIGN CAPACITY をわずかに超えた結果になることがありますが、通常使用上、問題となる可能性は低いと考えられます。
しかし、もし以下の症状が見られる場合は、バッテリーに異常が生じている可能性があります。
・バッテリーの持ち時間が著しく短い
・バッテリーが膨張している
・バッテリーが頻繁に過熱する
これらの症状が見られる場合は、バッテリーの劣化が進んでいる可能性がありますので、交換をおすすめします。